フリップフラッパーズ

フリップフラッパーズ、意識高いアニメみたいな意識高くないアニメか(?)、と勝手に思ってたんですけど、監督と総作監のインタビュー見たら普通のバリバリ意識高い発言だったのでウオッてなりました。

…まあそんなん別にどっちでもいいんですが。

 

さて、そろそろ去年書き残してたフリフラの感想を書いとこうと思います。もう冬アニメも始まって、これ以上ほっとくとアレですし。

というか、この前の記事は堂々とタイトルに冬アニメって書いてますけど秋アニメっすね…

 

フリップフラッパーズ 第一話「ピュアインプット」

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フリップフラッパーズのジブリっぽい空気がどうのとか、OPの手描き背動がどうだみたいな話は全然わからないんで、ガールミーツガールとしてのフリフラの話をしたいと思います。

 

僕は元々ボーイミーツガールがめちゃくちゃ大好きな人間なんですが、百合アニメが群雄割拠してた秋クールの中、フリフラがド王道のガールミーツガールをかましてきたのでもうたまりませんでしたよ。まあ僕は百合リテラシー高くないんで、「百合じゃないと成立しない関係性」なんかよりこういう百合の方が僕には向いてるっぽい、みたいなところもあったと思うんですけどね。

好きなガールミーツガールだと『推定少女』とかがぱっと思いつくんですけど、あれは思春期のドロドロがマシマシで桜庭一樹カラーたっぷりって感じですし。フリフラはストレートに、少女が少女と出会って非日常に巻き込まれて云々なガールミーツガールをやっていました。

 

そんなフリップフラッパーズ1話、ガールミーツガール的にはどの辺りを評価できるのか? これはもう、パピカとの出会いの予感、日常が壊れていく予感をこれでもかって位に丁寧に描いている、ということに尽きます。女の子と出会う分に関しては、多少突然であろうと問題ないというか、むしろ唐突であった方がドラマティックな印象を受けるようにすら思いますけど、やっぱり日常/非日常の移り変わりはすぐに済んでしまっては味気ないと思うのです。ワビサビです。

ではパピカとココナの出会いはどうだったでしょうか。(1話における)始まりは、パピカがフリップフラップを脱走したとき飛び散ったガラスの破片のキラキラを、ココナが塾の窓から遠目に見るというものです。ココナの方はこの時点では何もわからなかったでしょうが、ココナの非日常への渇望(とまでは言い過ぎかもしれませんが)、そして日常への倦怠を感じ取ることができます。そしてパピカは警報のブザーや明るい音楽をBGMに、グリグリ動く作画と共に夜空へ飛び出していきます。非日常と言わんばかりの演出、もうこの時点で最高っす。

 

続いて、二人の出会いは踏切のシーンへと繋がっていきます。これはわざわざ何か言う必要もないかと思いますが…退屈なルーチンワーク、いつもの通学路の途中、突然ヘンな女が飛び出してきて、目が合った!と思った次の瞬間そいつは路面電車の向こうに消える。電車が通り過ぎるともう誰もいない。周りの通行人はみんなスマホを見てて、自分と同じものを見た人はいないわけです。すかさず学校の友達が声をかけてきます。急げば電車にまだ乗れる、それは完全に普段の会話です。今見たものが夢か現かも定かではない、でも見たのは確か、そんな戸惑いを抱えつつも再びココナは日常へと戻されていきます。

 

そして、保健室のヤヤカと分かれて(集中したいとか言ってんの完全に口先だけですよね、悪い女だ)フラフラ歩いていると、例のもの置き場にたどり着くのです。ここで、ココナは自分から物置に足を踏み入れます。かけ直されたポールが、ココナが日常から断絶されたことを強調するレイアウトになっていながらココナの几帳面さを示しているというのも最高なんですが、大事なのは自分から歩みを進めたということです。非日常=パピカが、ここでは唐突に登場するのではなく、ココナの側からパピカへ向かうのです(パピカ「ずっと待ってたよ」)。ココナはパピカから「待たれる存在」なのであり、非日常的・異物的存在ではないのです。こうして少しずつ、じわじわと日常が非日常へと擦り寄っていくのです。

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このすぐ後に二人はピュアイリュージョンに赴き、トンネルを抜けた先で一面雪の世界に足を踏み入れます。国境の長いトンネルを抜けると雪国であったというわけです。今まで日常と非日常との間を揺蕩ってきましたが、その長い逡巡はここに至って開放され、もはや完全に日常の世界ではありません。フリップフラッパーズは川端康成の『雪国』の、現代風アレンジといってもいいのではないでしょうか。フリップフラッパーズはノーベル文学賞もの!!!!

 

そしてピュアイリュージョンでささやかな冒険を経験する訳ですが、この後がまた素晴らしいことこの上ないです。ピュアイリュージョンからココナとパピカは二人別々に帰還するんですね。ココナだけが土管のそばに戻り、欠片を見つめ、一人で非日常の感覚を味わうのです。非日常が非日常たるゆえんは日常にいないと実感できませんからね、ココナが日常の側から今回の冒険を俯瞰する必要があったのです。

そしてココナが屋上に戻ってくるとパピカがいるんですが、逆光になってて始めよく見えません。なぜか? パピカは非日常の存在、現実かどうかわからない存在だからです。

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そしてパピカは割れた眼鏡をココナに返します。「日常が壊れる予感」ということでいえば、このシーンが頭一つ抜けているのではないでしょうか。ココナに掛けられた眼鏡は割れていて、すぐにずれてしまいます。ココナにとっての日常の象徴みたいなもんである眼鏡が、ですよ。もちろん眼鏡は世界を通して見るためのフィルターでもありますから、それが壊れてしまえば今まで通りの世界を見ることはできません。かくして、晴れてココナさんは非日常への仲間入りをしたのであった。

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まあそのあとすぐ「また一緒に冒険しよ?」「いや。」ってなるんですが。とはいえ、もうこれから物語がどちらに転ぶかなんてわかりきっているものです。Cパートは別として、アバンからEDまでのストーリーは最高に繊細に組み上げられたガールミーツガールでした。日常と非日常をフリップフラップする「ピュアインプット」、最高!!!!

 

フリップフラッパーズ 第二話「ピュアコンバータ」

各話300字くらいのつもりだったのにポエム書いてたら字数が嵩んでしまった……

 

二話「ピュアコンバータ」は実質パピカ回。手描きの質感を押し出し、絵本のような暖かみがあった1話と比べ、2話はサイケでトリップな色使いの回です。ですが内容で言えば、まったく無秩序な幻覚的というよりはある程度筋の通った「夢」的であったかもしれません。語彙力がゴミなのでなんと言えばいいのかわかりませんが、物理法則のない、前後関係のみが存在する因果とかって言えばいいんでしょうか? ユクスキュルが掃除機に吸われ、それを追った二人はビビッドな外見の世界へとたどり着くわけですが、その後ピュアイリュージョンの防衛トラップは掃除機のような振る舞いをすることになります。なんでもありのピュアイリュージョンですからもちろん物理法則なんてないようなものなんですが、起こる出来ごとに脈絡がないということではないんですね(いったん物理法則が忘却され、前後関係のみが再び思い起こされるという言い方のほうが正しい気がします)。そんなこんなで、ピュアイリュージョンらしい、非常に楽しい回でした。

 

2話の高橋未奈美さんの「もうやだ」とか、それを言うなら1話の「何が?」とか10話の「だったら教えてよ!」とかもそうなんですが、フリフラはたまに短いフレーズであからさまに生々しい演技が入るんですよね。アクセントになっていてとても良いです。

 

フリップフラッパーズ 第三話「ピュアXLR」

最高の音楽と効果音、そしてテンポに弾みをつけるセリフ回し! パロディばっかりの回ですが基本何も考えなくても死ぬほど楽しいです。

 

パピカ(キラーン)からのココナジャンプからの「先生ーーッ!!!」からの「ワシらも後を追うぞ!」

もハチャメチャに楽しいですし、

パピココ(キラーン)からの音楽♪テレレレレッからの「うわあ~~~~」からの「あ!」「まあ…」

も尋常じゃなく楽しいです。もう眠いので語彙がなくなってきました。

 

よく見ると双子よりヤヤカのほうがちっちゃいのもポイント。

 

フリップフラッパーズ 第四話「ピュアイコライゼーション」

「OVER THE RAINBOW」が最高ですね。まあ1話も8話も「OVER…」は最高でしたし12話の歌詞付きも最高でしたけど。日常パートで「OVER…」のイントロが流れるとどうにもウキウキしてしまいます。

さて四話は無人島回。また1話みたいな見方をしてしまうんですが、4話は「非日常が日常になっていく」回であると言えるでしょう。出会いの次は仲良くなる展開が待っているのが当然の流れです。ココナはパピカと仲を深め、日常と非日常の境が曖昧になっていきます。無人島まで飛ばされてんのにテストの心配をするのなんかはココナが日常に軸足を残していることが伝わってきて良いです。このときのココナにとっては、数日後にせまったテストも、パピカとの冒険も、同じくらいの日常になりつつあるのです。こういう非日常と日常との移り変わりにおじさん弱いんです。

 

フリップフラッパーズ 第五話「ピュアエコー」

学校のピュアイリュージョン。同じ構図を意識的に使いまわすフリフラですが、目立つのは7話と、そしてループ回であるこの5話です。これがまた見てて気持ちいいんですよね。

それにしても、各話数ごとの振れ幅は見ての通り大きいですが、5話はこの回だけでホラーに百合にループに後半アクションにとかなりゴチャ混ぜなことになっています。本当よくこんなに詰め込めるもんだと思います。

 

夜這いついでにパピカをベッドから蹴落としていくヤヤカさんの行動力がヤバい。幼馴染という立場に甘んじるということが全くない。

あと後半のココナハンマーの作画スっゴい。

 

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フリップフラッパーズ 第六話「ピュアプレイ」

う~ん難しい回だ……。ネグレクトによる解離性同一性障害みたいな解釈していいんですか……? 頭が悪いので全然さっぱりわかりません。でもそういうこと言い出すとデジャビュ(既視感)がてんかん患者にしばしば起きる症状だとかパピカの解離性健忘とかそもそもピュアイリュージョン自体が夢様状態dreamy stateっぽいだとかそんなことを考えてしまいそうです。精神医学からみるフリップフラッパーズ……? まあフリフラは電子ドラッグですしね。

この回も割と振れ幅デカいというか、何気に前半は普通にガッツリ動いてますね。ソルトの席の方を見つめるココナからいきなり変身シーンぶち込むのスゴいです。

 

フリップフラッパーズ 第七話「ピュアコンポーネント

この回から脚本が綾奈ゆにこじゃなくなってたんですね。7話は、2話みたいな夢らしさとも言うべき不思議感覚が詰め込まれてて最高です。美術も、序盤の1話っぽい手描き風から終盤のきれいな夕焼け、夕暮れ時の星空と見ていて飽きません。

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公園で砂山崩すシーンの二人の拳とか、ベッドで「このままでいいのかな」って言ってる時のココナなんかの構図はめっちゃ良いですね。あとパピカが土管からココナの腕を引っ張る時の上手下手のコントロールが良い。

 

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でもまあ7話もよくわかんないですよね。ソルトの机の爪切りとか、結局最終話まで明示はされませんでしたけどなんなんでしょう。ソルトがイロドリ先輩の変化を元に戻そうとしてたことを示唆してるんでしょうか。もっとも最終話では先輩はマニキュアつけながらもかつてと同じように絵を描いてたので、最終的には人間の精神はさまざまな面をもつけどどれも本当の自分なんだー的な決着ってことでいいのかな。

踊り場で制服はだけてるココナのシーンはホントに意味わからん。

 

フリップフラッパーズ 第八話「ピュアブレーカー」

巨大怪獣!! ロボット!! 合体!! 爆発!! 板野サーカス!! スクール水着!!!!!!!

 

音楽が最高のタイミングでやってくるのでたまらんです。はやくサントラ出してくれませんかね? 誰ーれッかの心が呼んでいるゥー!!

 

あとこの話数はユユが可愛い。ゴーグルかけたままのユユとかヤヤカに吊られて嫌そうなユユとか最後すぐキレるユユとか… まあユユは3話の時点ですでに手が早いところありましたけど。

ユユだけじゃなくてヤヤカもヤバいっすよね。最近は電車の中でひたすらフリフラ見てるんですが、ヤヤカの「ふ、フリップフラッピンg…」は何度見てもオタクスマイル全開フルパワーになってしまいます。

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Twitterで8話はヒダカのピュアイリュージョンなのでは説を見かけましたけど僕はブーちゃんのピュアイリュージョンなんじゃないかと思っている。

 

これは言っておかなければならないんですが、8話のエロいスク水とかレバーとか僕は大好きです。

 

フリップフラッパーズ 第九話「ピュアミュート」

や、ヤヤカァーーーーーッ!!!!!

9話はヤヤカの覚悟の回。覚悟には自信のあったはずのヤヤカが、パピカのナチュラルな覚悟を見せつけられてしまう回です。ヤヤカは「こっちはなあ、お前が会うより、ずっと前から一緒なんだ!!」とかなんとか叫んでいますが、12話13話でそれもひっくり返されてヤヤカの立つ瀬がありません。まあ乳児ココナはともかくとして、幽閉されたパピカを助けに来たココナと病院でヤヤカと会ったときのココナはどっちが時系列的に先なんでしょうか。円盤の特典とかで判明しますかね?

 

9話はアニメーションもいいですねー。パピヤヤ戦闘は静の中の動というか、二人とも本気ではないのでヤヤカが動作終わりに動きがスッと落ち着いていく感があります。一方ヤヤココはもう常に動きまくりのガンガン戦闘でこっちも楽しい。

今回ヤヤカには全然攻撃してなかったパピカが、ヤヤココがミサイルで狙われた途端(多分未必の殺意くらいな感じで)トトを攻撃するというのも良かったです。

 

フリップフラッパーズ 第十話「ピュアジッター」

ココナがフラフラフラフラしてて女誑し感が半端ない。ミミの名前を出すパピカの前から立ち去るときも、ただどっか行くんじゃなくてわざわざ「ヤヤカのところに行かないと」とアピールしますからね。お前1話の頃はあんなにヤヤカにつんけんしてたじゃん。それが今ではデレッデレのデレで「お願い、ここにいて!」だもんなぁ。ヤヤカに対してだけじゃなく、トトユユに一緒に来て、と言われてちょっと反応しかけてるあたりにもココナの承認欲求の強さみたいなものが垣間見えます。

しかし結局ヤヤカも嘘をついていたことを知り、みんな大っ嫌いとなって最後の心の拠り所である家に帰りますが、そこでもやっぱりおばあちゃんが嘘をついていたわけです。どこへ向かえば良いのかわからずフラフラしている思春期の少女が、自分で何かを選び取るまでの物語…といった感じのフリップフラッパーズ全体のストーリーにおいては、とても重要な回でした。

 

フリップフラッパーズ 第十一話「ピュアストレージ」

や、ヤヤカァァァァーーーーーッ!!!!!!!!

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ヤヤカは最高の存在と化しているのでもはや言うことはありません。13話でパピココのことずりぃよなあって言ってますがお前もズルいぞ!!

 

ここに来て主人公のお鉢が完全にパピカに回ってくるのも良いんですが、ここまでがっつりパピミミやっておいて最後はちゃんとパピココに着地させるのはすごいですよね。パピココのキャラデザは、当初パピカがショートでココナがロングだったそうですが、もしそうだったら成人パピカとミミみたいな感じになってたんでしょうかね。

ストーリーをきっちり畳むとなればこういう回も必要になりますし、それまでのようななんでもアリな楽しさは減ったかもしれませんが、結局ヤヤカのパワーに押し切られてしまった感があります。

 

フリップフラッパーズ 第十二話「ピュアハウリング

や、ヤヤカァァァァアアアァァアーーーーーッ!!!!!!!!!!!!

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パピココの宝物は(この時点で)よくわからんガラクタなのに、ヤヤカは宝物にココナを選ぶというのが”ガチ”感ありますね。ミミがソルトに残すも一度は暴走ミミの手に戻り、再びミミがソルトに託した欠片をキーにしてヤヤカが変身するというのやばくないですか? 両親公認のお付き合いかよ。結局二人はまたさらなる変身を遂げてしまうわけですけれども。

12話時点ではパピカは「ココナにはココナの大切な場所があるの」くらいしか言ってないんですよね。それは13話において、ココナがパピカと一緒に冒険するという居場所を明確な自分の意志で掴み取ることに繋がっていくことになりますが、ここまでの段階だとパピカとココナの別れしか予感しなくて心底ハラハラしてました。どだい、元々のココナの居場所(保健所や美術室)にはパピカは匂いで疎外されてきましたし。しかし最終話はそんな予想を軽々と上回る内容でした。

 

ソルトに後を任されたあたりのヒダカの動きが楽しい。

 

フリップフラッパーズ 第十三話「ピュアオーディオ

フリフラ最終話「ピュアオーディオ」の放送日は12月30日。僕は冬コミ参加したのでその日東京にいたんですが、東京ではフリフラはMXで最速放送されるので関西と時間が違うんですよね、そのせいでリアタイで見損ねてしまってもう頭がおかしくなるかと思いました。やはりT○KYO MXは滅ぼさなければならない。

 

OPとEDは両方、ココナがパピカに手を差し伸べる/救うという感じですが、その展開が(時系列的に)最後にやってくるのではなく、パピカがココナに懐く原動力になっていたというのは最高でした。やっぱ主人公はパピカかぁ。

 

結果から言えばパピカとココナは離れ離れになることはありませんでした。フリフラ最終話に別れがあるとするなら、それは明らかに視聴者とピュアイリュージョンとの別れです。最後のピュアイリュージョンは、ユクスキュルやブーちゃんが記号的なマスコットとしてではなくリアルなウサギや重機として描かれることになります。まあユクスキュルがウサギになってるのなんか正直見ただけで笑ってしまいますけど。てかお前やっぱウサギ(的)生物だったのな。

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二人が抜け出すことになる最後のピュアイリュージョン、今まででもっとも現実に近いこのピュアイリュージョンは、単に「物理法則の通用しない不思議な世界」へのアンチテーゼたる世界なのではなく、「(二人がそれまでいた)アニメ的な、フィクションの世界」に対するアンチテーゼです。二人はピュアイリュージョンから抜け出すことで、そのアンチテーゼをもう一度否定し、冒険と夢に満ちた、元のフィクションの世界へと戻っていきます。僕たちのいる現実の世界は完全に否定されておしまいです。そうまで言われてしまえば、もうどうすることもできませんね。12話時点で、どう転ぶにしても結論はそれなりのところに落ち着くだろうとか思っていたら斜め上の方向からグサッとやられてしまいました。

 

 

終わりに

想定の500倍くらいの分量を書いてしまいました。暇があるわけでもないのに、全く困ったものです。まあ書いてる僕よりこんな駄文を長々と読んでしまった人の方が可哀想です。読んでくれた人がいるならですが。

 

しかし、先日バイトをやめたにも関わらずフリフラの円盤を買うことにしてしまったので懐が非常に心もとないです。貯金もほぼ無いので、来年春のサクラダリセットの円盤買う金が残っているのか怪しいです。というか多分残ってないです。フリフラ全巻そろえられるかも微妙ですがそこはまあなんとか頑張りたいと思います。

 

そんな感じでフリップフラッパーズの感想でした。本当にいろんな楽しさが詰まったアニメだったと思います。BD2巻が届くまでまた何周かしておきたいですね。

秋アニメ見ました

冬アニメが大体終わってきたので、年が変わる前に感想書いときます。全13話のフリフラは見てからだと年内に間に合わそうなんであとに回します。

 

そういえばこの前、「手を洗わないことより乾燥した空気より鼻をほじることの方が風邪の原因になりやすい」みたいな説をツイッター見かけました。なるほどもっともな気もしますけど、毎日両の鼻の穴が血まみれになるまで鼻をほじりまくっているのに風邪を人並みには引かない僕としては疑念を抱かざるを得ません。

 

とまあそんな感じで、冬クールはたくさん鼻クソをほじりまくった、じゃなかった、たくさん深夜アニメを見たクールでした。ただあくまで僕にとってのたくさんなので実際はそんなにたくさんではないです。鼻クソがたくさんじゃないのかアニメがたくさんじゃないのかは想像におまかせします。

 

灼熱の卓球娘

なんやかんや今期で一番楽しみにしてた気がします。卓球娘は美少女萌えアニメだけどスポ根ものでもあります。某バド漫画はなんか吹っ切れちゃいましたけど、この二つの両立って結構むずかしいのではないかと思います。相性が悪いわけではないけれど、両方の魅力を許容する作風って決してハードルが低くはないんじゃないでしょうか。

卓球娘では、萌えアニメの記号的な表現とリアルよりの身体的な表現をかなり恣意的に、柔軟に使い分けていました。たとえば天下ハナビの目が(止め絵ですらしばしば)><だったり、出雲ほくとが絶対口を見せなかったり、あとは3話の意味不明レズ卓球の頬染めなんかはとっても記号的です。いっぽうで、OPの頭身低め・足短めのムチムチボディとか割りとリアル寄り(まあ言うても萌えアニメの範疇なんで「寄り」程度ですけど)な部分もあります。汗がひらがなの「し」みたいな涙滴型のアレじゃなくて滝のように流れていたりとか、下の歯をきっちり描いている場面なんかも身体的な表現として印象的です。その場面が日常もの的ゆるゆる空間か熱血スポ根的なのかで思いっきり振れ幅を変えてくるのがたまらなく楽しかったですね。引きとはいえ、萌えアニメのキャラをロトスコープ作画で動かして違和感を感じさせないのはすごいことなんじゃないでしょうか。

純粋に卓球ものとして見ればま~ぁぶっ飛んでるし説明もくどいしそういうもんか、って感じですが女の子のキャッキャウフフアニメとしては全く退屈しなかったです。初っ端はあがりちゃんでしたけど承認欲求強い子はズルいです。無愛想っぽいほくとが実は無愛想でもなんでもなくてただのハナビ大好きちゃんだと判明するのもGOOD。もず山中のみんなもかわいいですね、さそりださんにはめっちゃルク○リ感を感じてしまいました。

ただし、僕は原作未読なのでここに書いてることは正しくない可能性が大です。

OPの灼熱スイッチが良い。

 

 

ViVid Strike!

なのははA’sまでしか見てない雑魚ですけどビビストは楽しく見られました。ルサンチマンの塊a.k.aリンネ・ベルリネッタちゃんをフーカが正義の暴力で粉砕する!! いやもう最高じゃんよ。「とりあえず殴ってから話をする」みたいなの、よく考えなくても脳筋なんですがそんなことはどうでも良くなるくらい熱くなってしまいました。

リンネがヴィヴィオに負けてフーカに負けて、最後どうまとめんだろと思いましたけど終わり方も最高でした。フーカは今期で一番主人公していたキャラでしょう。

身体的な表現といえば、リンネちゃんの足がやたらとムキムキなシーンありましたね。

装神少女まとい

僕は近親相姦ものの中でも父娘ものが特に好きなので、まといを見ないわけにはいきませんでした。今期は百合アニメばっかですが魔法少女アニメもかなり多いですね。正確には魔法少女アニメじゃなくてメタ魔法少女アニメですか? しかし他が好き勝手し過ぎているので、割と素直なまといがメタ魔法少女じゃないと錯覚しそうになります。

やってることはシンプルなのに妙に変態なネタを仕込もうとしてくるというか、近親相姦ネタにしろ露出ネタにしろラブホネタにしろそうですけど、そのちぐはぐさはちょっと面白かったです。

5話のゆまちんはとても良かった。退魔少女になりたくて粘るゆまちん、それを見るまといとクラルスは「その辺にしときなよ…(笑)」的テンションになるんですが、ゆまちんはなおしつこく粘るんですよね。ゆまちんの退魔少女への思いがしっかりとにじみ出ていました。ささやかな言動でキャラの印象が大きく変わるいい例だったんじゃないでしょうか。5話以降も、最後の最後までゆまちんはいい動きをしてましたよね。装神少女ゆまちんでもいいよ。いや本当。

しかしゆまちんはいいんですがゆまちんのおじいちゃんがあまりよろしくなくて厳しい。ゆまちんのジジイが登場する度に回想で幼少期ゆまちんがクルクル回ってるわけわからん映像を毎度毎度見なければならないので困ります。トールケーニヒか何か?

 

魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン

5分枠アニメは最強。

OPが可愛くて良い。でも歌詞的にはミトン視点っぽいけど…

10話以降は普通に先が気になる面白さで予想外だった。スク水が見られたのも予想外のサプライズ。というか今期スク水多いよマジで! ブレ魔女、まほいい、フリフラ、怪獣娘、まほいく(白スクだけど)、これくらいですかね?

まあ9話もゲラゲラ笑っちゃったんだよなあ。

 

魔法少女育成計画

ジャック・UMAI OSAKE's・ダニエルズ

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原作が好きなんで結構期待してました。最近のラノベアニメだとオバロだんまちリゼロ辺りが人気ですけど個人的にはいまいち好みじゃなくてもやもやしてたんですよね。アルデラミンは好きなんですけど秋アニメでコケてしまったし、魔法少女育成計画には期待してたんですが、結果は残念な感じになってしまいました。アニメ向きの内容だと思ってたんですけどね~。

正直監督の力量不足なのでは感。女の子がかわいいシーン以外概ね良くなくて、特にバトルはひどい出来だと思います。なまじ尺がバトルに割かれてるのでどうにもなりません。カラミティメアリとか、立っても座っても寝そべってもくっっっそかっこ悪くてわらいました。カラミティメアリは見下されることよりかっこ悪く描かれることを心配すると良いと思います。

 

あとこれもなー、ラ・ピュセルの戦闘。

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どっから血が出たらこんなおねしょシーツみたいな血の付き方になるんだよ。最終話のリップルもアレでしたが。

こんなことを言うと、血の出方も知らねえのかこれだから童貞は!とか、Lercheには血に詳しいアニメーターが多いということは業界の常識ですが?とか、作画のコストダウンのために血痕のフリルはわざわざ描かないのが一般的なのであるとか集中砲火されるのが最近のインターネットの流行りなんでしょうか? 知るか俺はリアルの話じゃなくてリアリティの話をよ~~

 

どうでもいいですね。

 

まあいいところが無いわけでもなくて、OPのマジカロイド44はロボロボしててかっこいいですし、ヴェス・ウィンタープリズンが壁を生やすエフェクトもかっこいいですし、女の子は基本的に可愛いです。ピーキーs、たま辺りはもちろん、トップスピードの中の人も可愛く描かれているのは良かった。ヴェス・ウィンタープリズンとシスターナナは大して可愛く無かったな。

しかしまほいくはぽんぽん人が死ぬので、頑張って良さ探しをしても片っ端から退場してしまうわけですね。長距離のインターバルトレーニングをさせられているようでとても疲れました。

 

というか、原作はラノベ1巻に少々詰め込み気味な内容ですけど(16人のバトロワ)、アニメは1クール4時間あるわけですよね。なのにほぼ原作通りの流れなもんだから変に間延びするところがあったり、強引な展開を修正せずそのまま使っている部分もあります。これはもう制作陣の怠慢じゃないでしょうか。アニオリでの掘り下げにも期待してたのでそれも残念です。まほいくは能力が綺麗に組み合わさっているのでオリジナルの展開を作るのは難しかったのかもしれませんが。

 

奇異太郎少年の妖怪絵日記

可愛いしきっちりオチを付けてくるし面白かったです。ショートアニメであそこまで可愛くてまとまってるのはコスパ良すぎません? 12話の取って付けたような大団円はわらいましたけどあれはあれで良いと思います。

今期見てた中で主人公が男のアニメはこれとオルフェンズくらいしかないんだな、驚くことに。

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

面白い。

面白いかつまらないかでいえば間違いなく面白いなんだけど…なんというか、面白い以上のものでは無い気がして…

 

諸々の要素はまあガンダムとしては真新しいものなのかもしれないけど、個々の要素は既視感あるものばっかりだし新鮮味に欠けるんでしょうか。今回のMAはロボットだぜ!人類の敵なんだぜドーン! とされても、いや、人類の敵は普通に最近よくあるじゃん…とか思ってしまってなんだかノれません。マッキーの過去なんかめちゃくちゃ興ざめしてしまいました。いや皇国の守護者のまんま過ぎじゃない…? キャラデザ伊藤悠って聞いて、じゃあイケメン造形のマッキー達は幼少期ケツ掘られてんのかよwとか冗談で思ってたらそれが本当になってしまって真顔になりました。長井龍雪はやりたいことと伊藤悠の作風が似ていたのでキャラデザに選んだ、みたいなこと言ってましたし、パクリだと言いたいわけでは別にないですよ。パクリというかよくある展開というだけですし、オルフェンズの作風にマッチしていることは今更疑うべくもないでしょう。でもオリジナリティは欠片も感じないっす~。

キャラもバリッバリのテンプレですしね。いやまあ僕は普通にGレコ嫌いだし、ガンダムに非テンプレ的キャラクターを求めているのかと聞かれたら答えに窮してしまうところありますが、個人的にはどこか取り合わせの悪さを感じつつあります。

まあビームも解禁されましたしね。これからどうなるのか楽しみではあります。

 

Lostrage incited WIXOSS

そうそうこれだよこれ! これがウィクロスだよ! キャラデザ変わったり小湊るう子がいなかったりで、ぶっちゃけ視聴前はそんなに期待値高くなかったんですが、蓋を開けてみれば完全にいつものウィクロスでしたね。忘れた頃にとんでもないレズが出てきてボコられる、これがあるからウィクロス観るのやめれん。selector二期のクソレズハザード、劇場版ウリスのレズ心中ときて、ロストレージではルリグを介した自傷レズセやら記憶リセットレズやらいろいろ楽しかったです。ラスボスがブックメーカーなのは物足りない感がないではないですが、レガリアのラスボスはもっとひどかったんでまあ相対的にマシかなとおもいました。あきらっきーが元気そうなのが俺は何よりも嬉しいよ。

 

レガリア the Three Sacred Stars

敵にはヨハンくんというショタが出てくるんですがこれがまたどーでもよくて鬱陶しい。CV緒方恵美なんですけど歯に何かはさまってんのか?って感じのモゴモゴした喋り方で親の教育方法が疑われます。

でヨハンくんうぜえな~~ってなりながら見てたんですが、ヨハンくん以外の敵が登場しなさそうなんです。もしかしてヨハンくんがこのままラスボスを務めるのかな?う~むとなっていたところ8話でヨハンくんは爆散してしまいます。おっ残念! ヨハンくん、君は敵役の使命をしっかり果たした、安らかに眠りたまえよ~!

と思っていた矢先の9話。

 

 

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あ、あれぇ~~? 無事だったんだヨハンくん。生きとったんかワレ。

と思っていたらさらに。

 

 

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うわああ!増えちゃった!!!なんでだよ!!

というわけで、レガリアはヨハンくんが怖いホラーアニメなのであった。

でもまあ考えようによってはヨハンくんが悪いわけでもないと言えます。悪いのは脚本、まともな敵がいないのでヨハンくんが頑張る羽目になったわけです。ハマーン様みたいなもんですよ。そう思えばヨハンくんも憎めません。

 

再放送直後の5話はすごい良かったんですが、もう挽回不可能なとこまで話数が進んでやはりダメ脚本だったか…となり、「脚本はもうどうでもいいからもう一回5話的なものが見られれば満足だな」くらいの人が多かった気がします。僕もそうだったんですが、最終話はまあ可もなく不可もなく…といった風で微妙にコメントしづらい感じでした。

しかしろんぐらいだぁすが完全にとばっちり食らって死んでしまったのかわいそうすぎるしあまり同情する気もしないというか…

あと、冬コミで出す会誌にレガリアについての思いの丈を書き散らしたのでよかったら見てください。まあ中身は適当な雑語りです。

 

ガーリッシュナンバー

作画の乱高下が激しくてとってもスリリングだった。1話の時点で「アニメ業界の実情~~」みたいなものを期待している人はいなくなってそうですが、でもちーさまの顔は良いし(QPflapperだけどレガリアより表情の動きが可愛い)、掛け合いは普通に面白いし、結局毎週楽しみに観ていました。ももかずは余裕でアリなんだよな。

けど、渡航はなんかのインタビューで「ガーリッシュナンバーは作中で作画がひどいアニメを皮肉ってるので作画の部分でトラブルが無いようにしないといけない」みたいなこと言ってませんでしたかね? そういうこと言うにしても、なんで無事に放送終わるまで我慢しないんでしょうか。まあ言うの我慢したからってどうなるわけでもないか。ラスト2話は引きと止め絵多くてハチャメチャだった。まあ嫌いじゃないけどね!ガハハ!

 

ステラのまほう

こっちは止め絵多かったですけどしぶとく手堅くやってましたね、全然テンポ悪くならなかったです。止め絵多かったのはブレ魔女の割を食ってるんでしょうか。

同人ゲーム制作がテーマの作品ですが、椎菜先輩にしろはーちゃんにしろ、ゲーム制作を介して人間関係が成り立ってるところがリアルに感じられてめちゃくちゃ良いですね。まあこの辺はゼロイチに割り切ることはできないですけど、あくまでゲーム制作という共通の目標があった上で周りに気を配る椎菜先輩とか、とても暖かみを感じます。その意味で、素人がすべて一から作り上げる「同人」ゲームは適任でした。

いちおう同人サークルみたいなのに属している身としては、いろいろ胃が重くなる部分もあったんですが、同人というものを頭ごなしに近い形で否定するキャラがいて、それに対してクリティカルな反論をしない…という流れには拍手したくなりました。なんでしょう、自分の才能に自身があって同人活動してる人ももちろんいるんでしょうけど、僕はそんなの見ての通りないですし、活動する意義があるのかと言われれば多分全くないんですよね。それは突かれると非常に痛いとこなのであって、多少言葉を捏ねくり回したところで本質的に言い返せるものじゃないんです。でもそんな才能なしのゴミカスでも別に良いよってのが、作る側にとっての同人のいいところの一つじゃないかと思います。関先輩が反論しようとするけど尻すぼみの回答になってしまう場面には、そんな逡巡が感じられた気がします。

飯野さんが結局同人を認めたわけじゃないというか、一歩引いたままなのも良いです。やはり、少し距離をおいてみれば、同人作品なんてなんの魅力も感じられないというのが実情でしょう。「あいつらはやったことねーからこの愉しみがわかんねーんだよな」的なことが言いたいのではなく、たぶんそれが普通なんです。もちろんそれは悔しいことですけど、だったらやめようとは(少なくとも僕はまだ)ならないですね。この先はどうか知りませんが。

 

終末のイゼッタ

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10話くらいのイゼッタのノーブラおっぱいがふかふかでやーらかそうだったことくらいしか覚えてない。

これは個人的な意見なんですが、abecのキャラってすごい可愛いしかっこいいんですけど続けて見てるとだんだん見飽きてくるというかゲシュタルト崩壊起こしそうになります。カントクの絵もそんなイメージなんですけど同意する人います? いやキャラデザが悪いのだと言いたいわけでは全く無いですが。

 

響け!ユーフォニアム

いや~…相変わらず最高で特に言うことないんですが… これ書いてる時点で最終話はまだ見てないですが、どうせ優勝するでしょうよ。約束された勝利のアニメですよ

しかし最近、ユーフォ観るのが心の底から辛いです。キラキラ部活JKを見てると、もう青春はおれのものじゃないのだ…という感情が沸き起こってきてどうしようもありません。いや、だったら青春が一度でもおれのものだったことだあったのかといえば、そんなことはないんですが…

なんでか知らんが、それこそ苦い青春の塊だった一期より久美子が主人公パワーで寄ってくる事件をホイホイ解決する二期の方が辛いんですよね。なんか心境の変化とかあったのか? 何も無かったと思うが…

いや何もないのがいけないんだな。

個人的にツボだったのは「私も久美子のために吹く」でした、あんなんダメでしょ、イデオンのヘルメットキスと同じやんけ。「ねえコスモ、しよ」ですよ。はァ~~~

 

 

 

おわり

無理して見てたアニメはほぼ無かったので、僕的には豊作のクールだったっぽいです。アニメたのしい。百合アニメがよりどりみどりで実に楽しかったです。ほんとはまだ見たいのがまだいくつかあったんですがしんどかった。

以上13本。こんだけ見てもたった13本かよ! やっぱ映像は時間コスパ悪いですね… 次のクールは本数減らして溜まってるラノベとか消化したいです。

 

あとはフリフラとユーフォ最終話を残すのみですね。フリフラ13話ヤバそうだけど大丈夫?

 

ポッピンQ「ダンスに学ぶ協調性と社会」

邦画がとっても豊作だった2016年ですが、映画が人気で人がいっぱいだということはクソ視聴環境を引き当てる確率が高いということでもあります。いちゃつくカップルに四面楚歌される『君の名は。』や、終盤ゼロ年代おじさんのすすり泣きが止まなかった『planetarian 星の人』はとくにひどい上映でした。

 

そういった最悪の映画鑑賞体験を乗り越えてきたわけですから、クリスマスに単独で映画館に凸する程度、今更なんぼのもんでもありません。なので昨日は『ポッピンQ』を観てきました。

ちなみに客の入りは多すぎることも少なすぎるということもなくかなり快適でした。家族連れが目立ったくらいですかね。

 

 

さて『ポッピンQ』は部活やら習い事やらで悩みを抱えた5人の女の子たちの話です。全体で見れば、なんだかちぐはぐな印象のするアニメだったかもしれません。本編前の予告ではドラえもんプリキュアが流れてたし、『ポッピンQ』はオタク層じゃなくてキッズと家族を狙ってるみたいなんですよね。細かい、わかりにくい説明をせずにぽんぽんとシーンを処理してたりキッズに配慮したようなところもあったんですが、題材が高校生以上でないとわかりにくい部活からの引退であったり、登場人物がメインで5人もいたり(上映時間は90分しかありません)、なんか唐突にむずかしい漢字をふりがな無しで表示したりとか、それキッズには不親切じゃないの?と思わんでもない箇所もありました。といっても大きなお友達の僕らにはどうでもよいことですし、結果として気にはなりませんでした。

 

主役のいすみちゃんは陸上の100mをやってる子ですが、まず、このいすみちゃんの走り方がちゃんと陸上の走り方になっているところがとても良いです。陸上選手の走り方って全くダイナミックな動きではないんですよね。まあそんなことは昔陸上をやってた僕のような人間でなくとも、テレビでちょちょっと陸上選手の走りを見ればわかることですが。

アニメでは上体を前後に揺する走り方が多いように思いますが(にわかの主観です)、陸上選手はそうではありません。腰を高い位置に固定し、上体をほぼ垂直に安定させ、後はいかに脚の回転のピッチを上げつつストライドを広げていくかというジレンマと戦うのみです。身体全体をアクロバティックに動かす走り方では決してありません。もっとも、人類身体の限界を突き詰めた最適解としての、洗練された美がそこに存在するのは確かです。

いすみちゃんの走りは、そういう意味で文句なしに陸上選手の美しい走り方です。クラウチングスタートから前傾姿勢を維持して加速、徐々に身体を起こしてトップスピードに到達し、ゴールまで駆け抜ける…という流れが、決して単調でつまらない動きになることなく、とてもかっこよく描かれています。

ただ、中学女子がトラックで12秒0台で走ってるのに納得行かなげな反応だったのはちょっとビビリましたが… タータンでそのタイムでも全国トップレベルじゃないですか?たぶん…

まあ男子なのに13秒すら切れなかった僕が口を出すとこじゃないですね。

 

 

それからCG。ほぼ前情報無しで臨んだのでCG作画のダンスシーンがあることすら知らなかったんですが、これに関してはもう抜群に良かったです。黒星紅白のフラットな絵柄が完全にCGでグリグリと動いています。この部分には、誰もが満場一致で100点をつけることでしょう。ただカメラワークとかその辺はあまりわからなかったです、顔ばっか見てたので…

ともかく、僕のとぼしいCGアニメ視聴経験の中ではおそらく一番生き生きした動きをしていた映像だったと思います。

 

 

 

ここからはネタバレ有りで内容の話するんで未見の人は気をつけてください。

 

 

内容を一言で言うなら…強力な情操教育アニメって感じでした。とてもヤバいものでした。最高です。

 

主人公5人のうち、4人は先に集まり、さきちゃんという内気な女の子は後から登場します。めんどくさいのでちょ~~雑な説明をしますが、あるとき5人は突然「時の谷」なる異世界に飛ばされ、その世界の住人である「ポッピン族」というマスコット的存在に「息の合った”勇気のダンス”で世界を救ってくれ!」と言われます。

しかしさきちゃんは内気な女の子なので、私踊らないもん的なことを言います。まあ、実は彼女にはトラウマがあって別にワガママでこんなこと言ってるとかいうわけではないんですが(というか彼女がポッピン族に従う義理とかそもそも無いわけですが)。

そして、さきちゃんのペアであるポッピン族のルピイは彼女を擁護します。「さきはちょっと人と話すのが得意じゃないだけなんだ!」とかなんとか。それに対していすみのペアのポッピン族ポコンは即座にこんな返しをします。

「あてが外れたな、協調性のない人間に勇気のダンスは踊れない」

 

見限るの早くない!?このあと、さきちゃんは4人から離れてどっか行ってしまいます。協調性のない人間を協調性が無いという理由で集団から排除する!すごくないですかねこれ。とても教育に満ちあふれていると思いますよ…。こういう視点で見るとヤバいシーンやセリフが矢継ぎ早に飛び出してきます。

ポコンは「世界を支配する法則を一人で変えるなんてできない」みたいなことを言います。やべーよ、集団は世界の法則だったのかよ。そりゃ一人で変えられるわけねーな!レッツ協調!全体主義を讃えよ!

他にも終盤でポコンがいすみにヘッドバット喰らわす際、ポコンはポッピンたちと組体操みたいなことをしてます。組体操!まさしく協調といった感じですね。上の者が立つために下の者は苦しい姿勢で耐えるんです。それが名誉なのです。

 

そもそも、協調性というテーマと、全員で調和の取れた動きが要求されるダンスとの相性は抜群です。5人はダンスを通じて協調性を獲得するのですね。みんなとずれた動きをやめ、ひたすら同じ動きをするようになる、これが世界を救う唯一の方法なのです。共通のコードの中での個性を認めることはあっても多様性は必要ないのです。

 

というか、5人がそれぞれ抱え、やがて解決にすることになる問題自体が、周囲と協調し社会の一員となるための通過儀礼ですらあります。

いすみは悔しさからくる行き過ぎた言動で部活仲間からイビられますが、一連の冒険を経たあとで和解し、両親にはうちの子でよかった!と言い放ちます。小夏は序盤でピアノのコンクールから逃げ出しますが最後には卒業式でピアノを演奏する大役を担います。つっけんどんな対応で人の寄り付かなかったあおいは、態度を軟化させみんながわらわらと寄ってきますし、さきはいじめられてダンスが嫌いになった過去を乗り越え、5人に心を開いて一緒にダンスを踊ります。さきの序盤のカットなんか最高でした。公園の遊具の中に入り、遊具の内側に怨嗟を書き連ねているんです。「消えたい消えたい消えたい」だったかな…?自分の内側に閉じこもり、外部=社会に向かって恨みつらみを言ってるわけです。この落書きも最後にはさき自身の手で消されるんですがそれもまたたまらなく良いですね…

 

あさひに関しては、柔道派の父親合気道派の母親の間で板挟みになるんですが、結局どういう選択をしたのかよくわかりません。袴着てたから合気道もやめないってことでいいんでしょうか。この辺は僕の知識の欠如による理解不足の可能性が大きいですけど…

あさひの結末がはっきりしないのは、あさひの問題が5人の中でもっともパーソナルな面の強いものだったからではないですかね。父親母親どっちの言うことを聞くにしても、疎外されることになるのは多くてどちらか片方からですし。どっちの言うことも聞いてやんねー!的アンサーを選ぶような子ではないですし、彼女は元より集団サイドの人間だったのです。

 

しかし見ようによってはこのあさひがもっともヤバいとも言えます。あさひは、周りに流されているようじゃダメみたいなことを言いますが、結局選び取られるのは集団への恭順なわけですよ。つまり、雰囲気でなんとなく集団に入るのでは、たとえ表面上は集団と協調していても不十分だということです。自分と向き合った上で、自分の意志で能動的に、他者との協調を選択することが必要なのです。協調性を手にした彼女たちに待っているのが卒業式であるというのももう最高ですね。お前が社会の一員になるんだよ。ブレ○ディのCMかな?

 

でも、素晴らしいことにこれでもまだ『ポッピンQ』は終わりません。『ポッピンQ』では集団から疎外された人間の末路も示唆されています。ポコンは、ひたすら息を合わせて踊っているポッピンたちについて「躍ることで時間を進めている、これがポッピン族に課された使命なんだ」みたいなことを言います。踊るものが時間を進めるのなら、踊らない者、集団に属さず義務を果たさない者にやってくるのは時間の停滞です。さらに、アンチ集団サイドであるラスボスは、いすみをその場で老化させる魔法みたいなのを使います。ここまで来ると、もう可能性は一つしか考えられません。すなわち、集団への協調を拒否すれば、周囲の時間の流れから取り残され、ひとり孤独に老いていく道が待っているのです。怖すぎだろ!!

年金やらなんやらで、若い世代から老年世代への潜在的ヘイトが高まりつつある高齢化社会日本において、「老い」を自明な恐怖の象徴としてここまでストレートに描くことには感じ入るものがあります(いすみグランパの存在など、徹頭徹尾老いが悪であると描いてるわけではないみたいですが)。誰しもいつかは老人になるはずなんですけれど…そんな風でいいんでしょうかね。僕は、老いが幸せなものであってほしいな~と思いますが。

 

 

 

まあそんな感じで、すっげぇ映像だ…と終始ニヤニヤしながら観ていました。続編もあるらしいし観るっきゃないです。

 

 

なんか3DCGつきのリズムゲームも出るそうです。これやっぱりキッズじゃなくて中高生向けなの?まあ映画のCGは最高だったんで普通に楽しみです。

twitter.

宣伝するかよ

そろそろサークルチェックせんとなー。

めんどくせぇー。

 

 

 

そんなわけでもうすぐ冬コミですが、阪大SF研は例によって会誌を出すことになりました。今回のテーマは「戦争」です。

 

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モノクロ144ページです。

あ~今気づいたけど頒布価格いくらか聞いてないぞ。いくらだ…?

まあ1000円か800円だと思います。適当ですいません。

表紙イラストは『幼女戦記』の篠月しのぶ先生。中身はこんな感じ↓になります。

 

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宣伝ついでに述べておくと、なんか今回の編集長は僕らしいです。ぶっちゃけ何もしてないんですけどね。値段すら把握してない時点でお察しってもんです。入稿の手続きやら何やらも表紙の依頼もイラストディレクションも見出しの細々した文章も全部他の人がやってくれました。じゃあ俺は何をやったんだ?

 

まあ原稿はいっぱい書いたような気がします。でもそのせいで校正をしっかりできませんでした。いまパラパラめくってるとミスがいっぱい見えます。反省しきりであります。悲しい。

 

 

 

前回に引き続き小説集も頒布することになりました。僕は小説書けないんで参加してないですが、書ける人たちがいろいろ書いてるので興味がある方はぜひ。こっちの表紙はカット(@umeboshi10191)先生。

 

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値段は200円…?か無料配布かだと思います。…そのうちちゃんと告知すると思うから許して。

 

 

スペースの方ですが、

三日目東V04b

になります。Vは大文字です。今回のコミケは英字が大文字小文字あるそうです。難しいですね。Vは大文字と小文字が似ているので特にむずかしい。

 

 

 

 

ちなみに、二日目はコンテンツマーケティング協会さんに委託させてもらってます。こちらは

二日目東Q28a

です。

 

コンテンツマーケティング協会さんの新刊は『これからのコンテンツ業界の話をしよう』。オタクコンテンツにもいろいろ動きがありますが、ちゃんと数字を調べて検討する機会はあまりないと思います。そんなコンテンツ業界を様々な切り口で分析していく、読み応えのある一冊です。

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個人的には「ラノベ全売上の3%がオバロ」(2015年)ってデータにビビりました。まあオバロは単行本なのでその辺もあるんでしょうけどね。でも3%て。

 

 

コミケ当日は売り子やってるかもしれないのでぜひ遊びに来てください。

その場で3回回ってワンと鳴いてくれた人にはもれなく1割引きにさせて頂きます。本当ですよ。